CBDCとは日本の未来を変える技術?暗号資産との違いをわかりやすく解説

cbdcと法定通貨のイメージ 暗号資産
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こんにちは、スガヤです。

「CBDCの実証実験が始まっているようだけど、CBDCが発行されると何が変わるんだろう?」と発行後の世の中の変化が気になっていませんか?

確かにCBDCが発行されると世の中が大きく変わる可能性があります。

その為には、クリアしなければいけない課題も沢山あり簡単ではありません。

  • 暗号資産への投資をはじめて以来、CBDCの動向に注目していました。
  • 現在イーサリアムを中心に、40万円ほど暗号資産に投資中。

暗号資産との違いについて分かりやすく解説しています。

CBDCの必要性や危険性についても理解することができます。

個人的には、「キャッシュレス決済で代替が可能であること、日本は災害が多いことから急いで発行する必要はない」と考えています。

CBDCとは?法定通貨の電子マネーって何?

CBDC法定通貨のイメージ

CBDCとは「Central Bank Digital Currency」中央銀行デジタル通貨ことです。

セントラル・バンク・デジタル・カレンシーの頭文字をとって「CBDC」と略します。

一般に「中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)」とは、次の3つを満たすものであると言われています。(1)デジタル化されていること、(2)円などの法定通貨建てであること、(3)中央銀行の債務として発行されること。

日本銀銀行 教えて!にちぎんより引用

法定通貨のデジタル化?

デジタル化とはキャッシュレスのような「電子化された決済の仕組み」だと思います。

個人的には、まだ実証実験の途中ですが「銀行の預金」や「お金の貸し借りはどうなるんだろう?」と疑問に感じました。

現金の代わりとしてデジタル通貨が流通すると、決済は楽でも新しい混乱も生まれそうですよね。

実証実験に入っているとはいえ、日銀自体も現時点においては、デジタル通貨を発行する計画は無いそうです。

CBDCが法定通貨になるとどうなるか?

「CBDCが法定通貨になるとどうなるか?」

法定通貨とは、「使用を求められると受け取りを拒否できない」と日本銀行法で定められた通貨。

買い物の支払いや電車やバスなどの公共機関、様々な場面での決済手段として利用できるようになります。

法定通貨にするということは、CBDCで決済できる様にインフラ整備をするということ。

色んな電子マネーやクレジットカード、キャッシュレスの導入が進んでいる日本で、インフラ整備までしてCBDCを発行する意味はあるのでしょうか?

法定通貨にすると言うことは、求められると受け取りを拒否できない「強制通用力」を持たせることになります。

CBDCは日銀の債務として発行される?

「債務ってことは日銀の借金てこと?」

債務とは「ある人が他の人に対して一定の行為をすること」もしくは「一定の行為をしないこと」とする義務。

日本銀行法では、「銀行券(紙幣)は日本銀行が発行する」と決められています。

日本銀行は日本国民もしくは、民間の金融機関に対して銀行券を発行する義務があると言えます。

紙幣の発行は日本銀行の債務であり、借金とは少し違います。

日銀は発行した紙幣を負債として計上してる。

日本銀行は発行した日本銀行券を負債としてバランスシートに計上しています。

これは、金本位制だった頃の名残だとされています。

誰かに借金をしている訳ではありませんし、誰かに取れ立てを受けている訳でもありません。

金本位制とは?
  • 通貨の価値を金(ゴールド)で保証する制度。
  • いつでも、金(ゴールド)と通貨を交換できる。
  • 通貨と同額の金(ゴールド)を保有していた。

金や銀を発行した日本銀行券と交換できる様に「発行した分の銀行券を負債」に、「交換するための金や銀」を資産として計上していました。

その後、金や銀の保有義務は撤廃されましたが、一方で、銀行券の価値の安定については、「日本銀行の保有資産から直接導かれるものではなく、むしろ日本銀行の金融政策の適切な遂行によって確保されるべき」という考え方がとられるようになってきました。こうした意味で、銀行券は、日本銀行が信認を確保しなければならない「債務証書」のようなものであるという性格に変わりはなく、現在も負債として計上しています。

なお、海外の主な中央銀行においても、こうしたバランスシート上の取り扱いが一般的となっています。

日本銀行 教えて!にちぎんより引用

現在でも「発行した分の銀行券を負債」に計上しているので、資産として「貸出金や国債、社債を資産」として計上していると考えられます。

これは、日銀の利益の大部分が「通貨発行益」と呼ばれる利息収入になることと一致しています。

日本銀行の利益の大部分は、銀行券(日本銀行にとっては無利子の負債)の発行と引き換えに保有する有利子の資産(国債、貸出金等)から発生する利息収入で、こうした利益は、通貨発行益と呼ばれます。

日本銀行 教えて!にちぎんより引用

CBDCの発行は日銀の利益になるように民間の金融機関に貸し出せるような仕組みになりそうですね。

日銀から借りたCBDCを企業に融資できることが、CBDC発行に向けた課題の一つと言えます。

そうでなければ、日銀はCBDCの発行から通貨発行益を得られなくなるからです。

CBDCは暗号資産とは違うもの?

CBDCと暗号資産の違いのイメージ

CBDCも暗号資産も実体のないデジタル通貨と言えば同じです。

大きく違うのは3つ。

  • 中央管理者の違い
  • 法定通貨であるかどうか
  • 供給量の違い

ビットコインなどの暗号資産はPtoPネットワークで繋がっているので、中央管理者は存在しません。

CBDCは日銀が発行するので、中央管理者は日銀になると考えることが普通です。

法定通貨であるなら決済で必ず使えるようインフラ整備をして普及させる必要がありますが、暗号資産は興味がある人たちの間でしか取引に使えません。

ビットコインなどの暗号資産は供給量が決まっていますが、円などの法定通貨は金融政策によって供給量を変化させます。

法定通貨がデジタル化しても、暗号資産とは別物です。

現金じゃダメなの?CBDCの必要性とは?

CBDCの必要性のイメージ

「暗号資産とは違うのは分かったけど、今あるキャッシュレスや現金良いと思うよ」

自分もそう思いますが、CBDCを発行するメリットもあります。

  • 現金を発行するコストを削減できる
  • 透明性が高く、不正が起きにくい
  • 決済システムが効率化できる

メリット1「コスト削減」

現金を印刷する必要が無くなれば、発行するコストがかかりません。

劣化もしないので、消耗しない。

新たに発行し直す必要もない。

コストが削減できます。

メリット2「不正防止」

デジタルデータで管理するので、偽札が作られることもありません。

日本円の偽造防止技術の高さは有名な話ですが、世界では悩んでいる国も沢山あります。

デジタルデータで管理するという事は、脱税も防げます。

送金の記録を追跡可能。

盗まれることもないので、防犯にもなります。

メリット3「決済システムの効率化」

当然キャッシュレスなので、決済も効率的。

現金を数える必要もないし、数え間違えない。

財布を持ち歩くことも無くなるかも知れません。

人の手で管理していたものを、デジタルデータにすると管理が楽なんです。

  • 人の手で作る必要もない
  • より良きものを作り出そうと改良する必要もない
  • 人の手で数えて、正確な計算をする必要がない
  • 現金と違い劣化しない

インフラ整備が終われば、コストが掛からないことが最大のメリットかも知れません。

うまくいくのかな?CBDCの危険性を考えよう

CBDCの危険性のイメージ

「CBDCの発行にメリットがあるのは分かったけど、良いことばっかりじゃないんでしょ」

CBDCには2つの問題があります。

  • セキュリティー対策
  • 通信障害

ハッキングから日本人の財産を守れるか?

1つ目はハッキングはサイバー攻撃の標的なること。

CBDCは現金の代わりになるのもなので、日本人にとって財産です。

ハッキングやサイバー攻撃の標的になると、財産を失ってしまう恐れもあります。

それだけは、避けなければなりません。

日本人の財産を守るためにも、セキュリティー対策は重要です。

災害時は何もできない?通信障害時の対応方法を考える

手元にある現金と違い、デジタルデータで管理するCBDCは通信環境が重要です。

電波の悪い所だと、バーコード決済をする時にも影響があります。

日本では過去に何度も大きな地震を経験してきました。

スマホやケータイが何度もつながらない事態を経験しました。

大震災に通信障害は付き物です。

全財産をCBDCにする必要があるでしょうか?

自分は現金も必要だと思います。

災害の多い日本でCBDCを発行することは危険なことです。

あくまで個人的な意見ですが、「災害の多い日本でCBDCは発行する必要ないんじゃないかな?」というのが正直な意見です。

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