こんにちは、スガヤです。
- 「おしゃべりは得意なのに、言いたいことを文章にするのが苦手なんだよな」
- 「長くなりすぎて、言いたいことが上手く伝えられない」
- 「ちゃんと書いたつもりなのに、大事なことが伝わってなかった」
メールや文章で大事な情報を共有しようとしても、上手く伝えられなくて悩んでいませんか?
自分も学生時代から文章を書いたり、授業内容をノートにまとめることが苦手でした。
そして大人になってからも、仕事の要件を相手に伝える時は不安になります。
- 「言いたいことは、ちゃんと伝わってるかな?」
- 「間違ったこと書いてないかな?」
- 「論理的な文章になってるかな?」
文章を書くことは難しいですよね。
そこで、今回は「新しい文章力の教室」という本を紹介したいと思います。
この本を読んでからは、文章を書くことに少しづつ自信を持てるようになりました。
作者は唐木 元(からき げん)さん。
- 株式会社ナターシャ取締役(2015年まで)
- 編集長として、「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げる
- バークリー音楽大学に留学し、現在はブルックリンを拠点に「ROOTSY」名義でミュージシャンとして活動中。
- Twitterのフォロワー16,000人
文章を書くことに対して自信が持てなかったり、不安やコンプレックスを持っている人には1度は読んで欲しい本です。
この記事では、「 新しい文章力の教室」の中で紹介された、文章を書くことの上達法を紹介しています。
日常生活にも取り入れることが出来るものを厳選しました。
自分はこの方法を使うようになって、文章を書くストレスがなくなりました。
「新しい文章力の教室」の要約1
この本に最初に出てくる言葉「いい文章とは、完読される文章である」
この本では初めから終わりまで、「完読される文章が良い文章」と設定しています。
最後まで、読んでもらうことは難しいからです。
- 文章がわかりづらかったら、最後まで読んでもらえるか?
- テンポが悪かったら?
- 間違いだらけだったら?
- 自分の役に立たないと思ったら?
- 内容と比べあまりに長文だったら?
初心者が文章を上達させるには、完読してもらうことを目標にします。
文章を作っている3つの要素
「新しい文章力の教室」 の中で、文章を作る3つの要素を次のように解説しています。
「事実」「ロジック」「言葉づかい」の3つのレイヤーは、取り返しのつかない順序で積み重なっています。どれだけの美文を連ねても、事実に誤認があったら実用文としては0点です。また、ロジックがおかしな文章は、言葉づかいでは挽回できません。
「新しい文章力の教室」 第1章より引用
いくら言葉巧みでも、数字の間違いや論理の破綻に気が付けないライターは現場に出せないそうです。
事実確認をしたうえで、論理的な文章を心がけましょう。
言葉づかいはその後です。
要約2 書く前に準備する。
悩まず書くために「プラモデル」を用意する
粘土で「ガンダム」を作りなさいと言われても、普通はムリですよね。
でも、プラモデルなら小学生にでも作れます。
プラモデルを想像して下さい。
- パーツやシールがあります。
- 説明書もついてます。
- 完成のイメージ図が箱絵として載っているんです。
この3つでパッケージとして成り立っています。
なぜ、プラモデルが簡単で間違いがないのか。
あらかじめ用意されたパーツを、箱絵で完成イメージを確認しながら、説明書の指示通りに組み立てるからです。
この方法を文章にも適用できたら、誰でも簡単に、間違いなく文章を書き上げられるのではないでしょうか。
文章も同じようにプラモデル化してしまえばいいんです。
- 「箱絵の完成図」書き始める前にどんなことを伝える文章になるのか
- 「パーツ」何を言うか箇条書きで並べておく
- 「取説」どれから、どこを重点に書くか決めておく
これでプラモデルのように、文章を組みたてるだけの状態になります。
事前の準備をするだけで、情報が整理され文章が書きやすくなります。
書きたいことのパーツを揃える
事実を文章にする時は、手持ちの事実をどんどん書き出しましょう。
もし、レビューのような主観を述べる文章なら何を思い感じたか箇条書きで書き出します。
この段階で順番や整合性は気にしてはいけません。
まず、手持ちの話題をリストアップしていきます。
事実を揃える時に便利なのが、有名な5W1Hの法則です。
- Who(誰が)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Why(なぜ)
- How(どうやって)
決して万能ではありませんが、今持っている情報に何か欠落しているかを考える時に、役立つことが多いと思います。
要約3 読み返して直す
文章は意味、字面、語呂の3つの観点で読み返す
よく「料理は目と耳でも味わう」と言いますが、文章も同じです。
見た目のイメージや立ち現れるリズムを感じながら、脳で意味を捉えていくのです。
完読を目指すためには、意味は脳、字面は目、語呂は耳、と複数の感覚器を使って、立体的にブラッシュアップする必要があります。
黙読をしながら内容のチェック
文章は1事実、2ロジック、3言葉づかいの順に積み上げます。
- 誤字脱字、事実誤認はないか?
- テーマと構成はかみ合っているか?
- 表現や文法が適切か?
読み返し、文章の内容を確認しましょう。
文章の見た目のチェック
同じ文字の連続や、別の単語に見間違えてしまう箇所など、意味や語呂に問題なくても、字面的に違和感を覚えるポイントを見つけていきます。
多くの場合、別の言葉に置き換えたり並べ替えたりすることで解決できます。
段落単位の見た目のチェック
漢字の割合が多すぎると黒く難解に、逆にひらがなやカタカナが続くと段落は白く間が抜けて見えます。
ほど良いグレーを目指し見直しましょう。
文章の語呂をチェック
黙って読んでいるように見えても、頭の中では音声に変換して再生しているものです。
リズムの良さは読み味に大きな影響を与えます。
音読をして語呂を確かめていく必があります。
同じ音の連続や発音しづらい語句が連続する場所など、音読してつまずく所が出てきたら、ほかの言葉に置き換えられないか考えましょう。
「内容さえ良ければ読まれるはず」という独りよがりは捨てて見た目の良さや心地よい読み味を追求してください。
要約4 重複チェック
ひと通り書き終えて、読み返しながら言葉づかいを見直す時どこからチェックするか?
書き終わった後、もう1度読み返すことをオススメします。
読み返す時、同じ単語やフレーズがダブってないか確認する「重複チェック」をしましょう。
- もっとも発生率の高いエラーであること
- 重複チェックすることで、文法の誤りや言葉選びのあまさ、リズムの悪さ、さらには事実誤認や構造の難所といった問題まであぶり出されるからです。
そのために欠かせないのが「あらゆるスケールでの重複に気付くアンテナ」です。
- 単語の重複
- 文節の重複など
あらゆるスケールの重複を見つけられる様になりましょう。
単語レベルの重複
黙読や音読などをして読み返していると読みずらい所が出てきます。
特に違和感を感じる部分をよく読んで重複を探しましょう。
想像以上に重複した文章が見つかります。
ダブりは少ない方が望ましいですが、2連続までのケースも少なくないので許容します。
3連続を超えると、誰が読んでももどかしく感じられます。
読み返してみると読みやすさが全然違うので習慣にしましょう。
文節レベルの重複
話し言葉の印象はそのままに、文章として読みやすくなったと思います。
文節レベルで1番気を付けたいのが文末の重複です。
2つ目を現在形にかえ、3つ目は言い換えることで単調さを緩和しました。
音読し文章をチェックを習慣にするだけでも、論理の破綻や重複が見つかります。
そして、「単語レベルの重複」と「文節レベルの重複」に気が付き手直しできれば、文章の見た目が変わります。
文型レベル、段落レベル、記事レベルの重複チェック
文型レベル、段落レベル、記事レベルの重複チェックもしますが、要約はここまでにします。
より詳しい解説を知りたい人は、ぜひ1度読んでみてください。
「新しい文章力の教室」では文章を書くためにする準備から、書き終えた後の体裁を整える方法まで載っていました。
今回紹介したことは、ごく一部です。
自分はこの本を読んで、書くことへの不安が少し解消されました。
皆さんもぜひ1度読んでみてください。
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