こんにちは、スガヤです。
カウチポテトポートフォリオで資産運用するのであれば、長期投資が前提となるので現金の保有も重要です。
この記事ではカウチポテトポートフォリオで、運用する時のリターンや注意点、現金保有の重要性について解説します。
最初から大きなリスクを負わずに、小額でもいいので長期投資をすることが重要です。
無リスク資産はリバランスの取りやすい現金がおすすめです。
とは言え、投資は原則自己責任ですので、ご自身で慎重にご検討下さい。
カウチポテトポートフォリオは【安定】のリターン
カウチポテトポートフォリオは「株式などのリスク資産」と「債券、預貯金などの無リスク資産」を「5:5」で保有するポートフォリオなのでリターンは安定しています。
安定していてリスクが低い反面、リターンも低くいのが特徴です。
カウチポテトとはソファー(カウチ)でくつろぎ、テレビを見てだらだらと過ごす人のこと。
カウチポテトポートフォリオならソファーでくつろぐほど簡単で、余裕があると言われている資産運用。
初心者におすすめのポートフォリオです。
株式と預貯金を「5:5」で保有しているだけで、安定したリターンが狙えます。
カウチポテトポートフォリオが安定している理由
「投資って安定して運用できるの?株式相場が暴落して、元本が無くなりそうなイメージだけど…。」
インデックス投資なら市場全体に分散投資をするので、元本が無くなる可能性は低くなります。
もちろん個別株に投資をすれば倒産の可能性もあるので、元本は無くなることもあります。
安定して運用するには「全世界株式やS&P500」などのインデックス投資50%、預貯金50%がおすすめです。
- 市場全体に分散投資するインデックス投資なら、相場が暴落して価値が半減しても元本すべてを失うわけではありません。
- 暴落と言われる時期は、価格が50%ほど下落します。
- カウチポテトポートフォリオなら現金が50%あるので、ポートフォリオ全体で資産が75%残ります。
市場全体に分散投資をする「インデックス投資」と「預貯金」の組み合わせなら、安定して運用することができます。
日本の年金もカウチポテトポートフォリオで運用している
日本の年金もGPIF(Government Pension Investment Fund)年金積立金管理運用独立行政法人によって運用されています。
長期的な運用においては、短期的な市場の動向により資産構成割合を変更するよりも、基本となる資産構成割合を決めて長期間維持していくほうが、効率的で良い結果をもたらすことが知られています。このため、公的年金運用では、各資産の期待収益率やリスクなどを考慮したうえで、積立金の基本となる資産構成割合(基本ポートフォリオ)を定めています。
年金積立金管理運用独立行政法人HP 「年金積立金の運用とは」より引用
カウチポテトポートフォリオでも長期投資をすることで、効率の良い運用をすることができます。
現金保有の重要性!カウチポテトポートフォリオのリバランスの取り方
分散投資の基本は「値動きの違う資産に投資をすること」です。
値動きの大きい株式と、現金や債券では保有率に差が出てきます。
- 株式の高騰時には、株式の保有率が大きくなる。
- 株式の下落時には、株式の保有率が小さくなる。
- 下落時には現金を使い、株式を買う。
- 高騰時には株式を売り、現金にする。
- カウチポートフォリオは「5:5」の保有率を維持する。
株式は値動きがある資産なので、年に一度ポートフォリオのリバランス(見直しや調整)をしましょう。
定期的にリバランスをするなら、債券を売買するより現金を保有している方が便利です。
現金は良くも悪くも、資産額が変わりません。
長期投資をするなら、リバランスや暴落時の買い増しをするためにも、現金資産を持つことをオススメします。
投資としては債券の方が優秀ですが、株式との相性は預金の方が良いと思います。
長期投資が大前提!カウチポテトポートフォリオで老後資金を準備する
カウチポテトポートフォリオは安定している分、リターンが低い傾向があります。
リスクを低くするために株式50%で運用しているので当然の結果かもしれません。
GPIF「2022年度の運用状況」によると、2022年度第2四半期の時点で年率「+3.47%」の運用結果が出ています。
2022年度第2四半期 | 市場運用開始以降 (2001年度~2022年度第2四半期) | |
収益率 | -0.88%(期間収益率) | +3.47%(年率) |
収益額 | -1兆7,220億円(期間収益額) うち、利子・配当収入は7,139億円 | +99兆9,567億円(累積収益額) うち、利子・配当収入は45兆3108億円 |
運用資産総額 | 192兆968億円(2022年度第2四半期末現在) |
20年以上運用して、平均して年率3.47%で運用することが出来ています。
インデックス投資の年率が平均で3%~7%と言われているので、リターンはそれほど高くないことが分かります。
短期、中期で運用結果を期待することは難しいと思います。
カウチポテトポートフォリオは長期投資が前提なので、安定していて老後資金の準備には向いています。
カウチポテトポートフォリオで現金を持つ理由「お金を動かせる」
「老後資金って言われても、まだ先の話だしな…」
人生に必要な支出は老後資金だけではありません。
カウチポテトポートフォリオはリスク資産(株式)と無リスク資産(債券や預貯金)を5:5で保有するポートフォリオです。
無リスク資産で預金を保有するメリットはいざという時に「お金を動かしやすい」ということです。
- 結婚費用
- 出産費用
- 子供の教育資金
- マイホームの頭金
- 車の修理代
人生には現金が必要な時が必ずあります。
投資で老後資産を準備するだけでなく、あなたの生活を守ってくれる資産が必要です。
長期投資を続けるためにも、現金を保有することをオススメします。
預貯金があれば、不測の事態にも対応できます。
長期投資だから要注意!現金の保有は機会損失
長期投資だからと現金を保有し過ぎることにも注意が必要です。
現金は良くも悪くも資産額が変わりません。
貯金が1,000円も必要でしょうか?
投資に使えば、年利3%位で運用できます。
1000万円の3%は30万円。
年間30万円の機会損失に繋がります。
長期投資でも、現金の保有には注意しましょう。
貯金500万円を目安にインテックス投資7:貯金3に切り替えようと思っています。
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