こんにちは、スガヤです。
バランスファンドも万能ではないので、デメリットも存在しています。
バランスファンドは初心者向きと言われていますが、バランスファンドの選び方はすごく難しいです。
この記事では、バランスファンドのデメリットを解説しています。
バランスファンド自体が悪いわけではなく、選び方や注意点を理解して投資ができれば長期投資を続けやすくなります。
価格変動に耐えられないと感じたら、バランスファンドにしても良いと思いますが、投資は自己責任のもと慎重に判断してください。
バランスファンドのデメリット!投資初心者におすすめしない3理由
バランスファンドは手軽に分散投資ができる、初心者向けの万能ファンドではありません。
確かに手軽に分散投資できるものもありますし、自動でリバランスをしてくれるので万能のように感じるかもしれません。
バランスファンドには3つのデメリットがあります。
- 運用管理費用(信託報酬)が高い。
- 投資先が複雑になりやすく、選びにくい。
- 途中で資産配分を変えられない。
バランスファンドは運用管理費用が高い
運用管理費用 | 資産配分 | |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 年0.199%(税込) | 全世界株式100% |
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) | 年0.211%(税込) | 全世界株式70%:適格債券30% |
楽天・インデックス・バランス・ファンド(バランス均等型) | 年0.217%(税込) | 全世界株式50%:適格債券50% |
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型) | 年0.223%(税込) | 全世界株式30%:適格債券70% |
「楽天・インデックス・バランス・ファンド」は全世界株式と日本を含む世界の適格債券に、分散投資をします。
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は全世界株式に投資するインデックスファンド。
どちらのファンドも「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動する成果を目指す、全世界株式に投資をしています。
ふたつのファンドの違いは、債券に分散投資をしていることです。
同じ全世界株式に投資をしているファンドですが、債券の割合が多くなるほど運用管理費用が高くなっています。
投資元本から毎年引かれる費用なので、少しでも安いファンドを選びたいですよね。
バランスファンドはインデックスファンドに比べて、複数のファンドに投資をするので運用管理費用が高い傾向にあります。
0.2%位なら安いのですが、0.5%~0.6%位のファンドもあるので、ご注意下さい
バランスファンドの投資先は分かりづらい!だから選びにくい
「初心者向けだし、分散されているし、大丈夫だろう」と投資先がよく分からないまま、投資を始めようとしていませんか?
楽天証券のタイプ別ランキング「ミックスアセット」にてeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)があります。
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 国内リート
- 先進国リート
- 8資産に12.5%づつの割合で分散投資をする
eMAXIS Slimのオルカンと8資産均等型、どちらに投資をしようか迷っていた時期がありました。
8資産均等型に投資をしなっ方理由は、リートに投資をするメリットが分からなかったからです。
投資は自己責任で行なうものです。
メリットが分からないものに、投資をしてはいけないと思います。
個人的な意見ですが、融資を受けて不動産投資を行うことを否定するつもりはありません。
リスクを抑えるために少額での投資、市場で売買し流動性を高めたからといって、リートを分散投資の対象にはならないという意味です。
分散投資の対象は株式と債券の2種類で良いと思います。
以上が8資産均等型に投資しなかった理由です。
バランスファンドは途中で資産配分を変えられない
バランスファンドは、あらかじめ決められた資産配分で分散投資をします。
- 10年、20年長期投資をして価格変動にも慣れてきた時、株式の割合を増やしたくてもできません。
- 逆に価格変動に慣れなくても、債券の割合を増やすこともできません。
適切な資産配分は、投資をしている本人にしか決められません。
長期投資をするためにも、ストレスなく続けられるように資産配分には注意しましょう。
貯金の重要性!バランスファンドではなく【株式+預金】でリスクをコントロールする
「投資の方が利回りがいいから」と、無理してバランスファンドに投資をするより、貯金をしながら少額でも良いのでインデックスファンドに投資をしてみましょう。
資産を株式のみ「100%」で運用すると暴落が来た時、資産が「50%位」減ってしまうため、投資に慣れていない人には強いストレスになります。
資産を株式+貯金「50%+50%」で運用すると暴落が来た時、株式の価値が半分になっても「株式25%+貯金50%」貯金が残っているので、株式100%の時よりストレスなく投資を続けられます。
貯金より債券と株式の組み合わせの方が利回りが良いのですが、投資に慣れないうちは無理して債券に投資するより、株式と貯金を両立することをオススメします。
貯金のメリット!流動性が高い
インデックスファンドに投資をしても、バランスファンドに投資をしても長期投資が大前提です。
投資を始めるならば生活防衛資金を用意していると思いますが、生活防衛資金というのはあくまで今現在の支出の1年分や2年分に過ぎません。
生活防衛資金の他にも貯金を用意しましょう。
ほとんどの人は、大切な家族との思い出をつくるお金は、生活防衛資金には入っていないと思います。
- 子供のためにおもちゃを買いたい
- 孫にかわいい子供服を買ってあげたい
- 彼女や奥さんの誕生日にプレゼントをしたい
そういったお金を余剰資金と割り切って全額投資に使えますか?
ほとんどの人は無理だと思います。
長期投資は今の生活を犠牲にして、将来「今よりもいい生活をする」ためにします。
大切な人との思い出をつくるためにも、全額投資に使うのではなく貯金もしましょう。
貯金は投資と違い値動きがないので、いつでも自由に使うことができます。
バランスファンドに投資をするなら注意するべき3つのポイント
インデックスファンドの値動きに耐えられない人もいると思います。
リスク許容度は人それぞれです。
債権を入れれば、価格変動のリスクを抑えられます。
バランスファンドに投資をする時、注意するべきポイントが3つあります。
- 「バランスファンドのデメリットと純資産額の確認」
- 「資産配分を変えたくなってしまった時の注意点」
- 「長期投資が大前提であること」
デメリットに注目!自分に合うバランスファンドを選ぶ
バランスファンドを選ぶときは「運用管理費用」と「投資先」「純資産額」の確認をしましょう。
- 運用管理費用が0.2%位のものを選びましょう。
- 0.6%のファンドと比較すると毎年3分の1の手数料で済んでいます。差額分を投資に回せるので投資の効率が良いです。
- 投資先の理解
- 日本株式なのか?先進国株式なのか?投資先を確認しましょう。
- 株式と債券の割合をしっかり確認しましょう。ここでリスク許容度を確認します。
- 純資産額の確認をしましょう。
- 投資信託は償還日(運用を終了する日)が決まっていることがあります。純資産額が少ないファンドはある日突然運用を終了(繰上償還)します。
- 長期投資の効率が悪くなります。投資信託は売却する時も、再投資する時も手数料を取られる可能性があります。
長期投資をするためには、どれも大切なことです。
慣れていないと大変かもしれませんが、一生に一度の買い物と思い慎重に選びましょう。
バランスファンドで投資をはじめた!けど、資産配分を変えたくなってしまったときの注意点
iDeCoでは投資したファンドを売却し、新しいファンドにスイッチング(買い直し)することが可能です。
スイッチングをする時に注意してほしいことは、0.1%~0.2%の売却手数料(信託財産留保額)が取られる可能性があることです。
購入する時にも、ノーロードと言われている販売手数料がかからないファンドなら大丈夫ですが、売却と購入のタイミングで手数料を取られることもあるのでスイッチングをする時は注意してください。
最初に優良のファンド選び、スイッチングをせずに投資を続けることができれば一番いいと思います。
手数料にはご注意下さい。
長期投資が出来れば、バランスファンドでもいい
投資で一番大事なことは、長期投資が出来るかどうかです。
- 運用管理費用が安い物を選ぶこと
- 平均利回り3%~7%と言われていること
- リスクが低く運用効率がいいこと
インデックスファンドやバランスファンドについて言われていることは長期投資が前提です。
キャピタルゲイン(売却益)を狙うより、インカムゲイン(配当金、利子)を再投資することで複利の効果を得ていく事が重要だからです。
運用管理費用が安いファンドで長期投資をすることで、インカムゲインの再投資が効率よくできます。
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