こんにちは、スガヤです。
新しい全世界株式が楽天証券から購入できる様になりました。
「eMAXIS Slim全世界株式(以下、Slimのオルカン)」に投資している時点で、インデックス投資としては十分なので不安になる必要はありません。
でも、新しく楽天証券で購入できるようになった「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(以下、楽天オルカン)」、「ポイント還元がある」とか「信託報酬が最安値」だとか言われれば気になりますよね?
この記事では、楽天オルカンについて解説しています。
楽天オルカンのメリットとデメリットを考察しました。
楽天証券で全世界株式を購入している人には、楽天オルカンはオススメです。
投資は自己責任のもと、余剰資金で行ってください。
楽天オルカンってどうなの?eMAXIS Slimのオルカンと何が違うの?
「オルカンと言えば、eMAXIS Slimですよね。楽天オルカンって何が違うの?」
楽天オルカンとSlimのオルカンはどう違うのでしょうか?
- ベンチマーク(基準となる指標)
- 隠れコスト
- 信託報酬とポイント還元率
3つの項目から2つのインデックスファンドを比較しましょう。
どっちも「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」を対象としている
インデックス投資とは市場全体の平均値と、同じ値動きになるように運用するファンドです。
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」という同じ、市場平均を基準値(ベンチマーク)にして運用しています。
インデックス投資の仕組み上、楽天オルカンとSlimのオルカンは同じ運用成績になります。
とはいえ、全く同じになる訳ではなく、元本から引かれる信託報酬や隠れコストの影響により、差が生まれます。
同じ市場の平均値を基準値(ベンチマーク)にしているので、大きな差は生まれません。
信託報酬として表示しないの?投資信託の「隠れコスト」
隠れコストとは、投資信託を運営・管理するためにかかる費用や手数料の事。
運用状況によって変動する為、上限を表示できないので運用が始まらないと分かりません。
信託報酬とは別で発生する為、ファンドの隠れコストと呼ばれている。
「楽天オルカン」 投資購入者負担 | 信託事務の処理に要する諸費用。 投資信託財産にかかる監査報酬。 法定書類の作成・印刷・交付にかかる費用。 その他投資信託財産の運営にかかる費用。 組入有価証券の売買の際に発生する売買委託手数料。 外貨建資産の保有に要する費用。 貸付有価証券関連報酬。 等 |
「Slimのオルカン」 ファンド負担 | 監査法人に支払われるファンドの監査費用。 有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる費用。 有価証券等を海外で保有する場合、海外の保管機関に支払われる費用。 外国株式インデックスマザーファンドおよび新興国株式インデックスマザーファンドの換金に伴う信託財産留保額。 その他信託事務の処理にかかる諸費用。 等 |
購入者が負担する楽天オルカン。
ファンドが負担してくれるSlimのオルカン。
下線を引いた同じ費用でも、ふたつのファンドを比べると負担者に違いがあります。
Slimのオルカンの方がファンド負担が多く、購入者の負担が小さいと言えます。
楽天オルカンならポイント還元率「0.017%」
楽天オルカンは12/1から信託報酬が「0.0561%」、Slimのオルカン「0.05775%」より安くなります。
そのうえ、「投信残高ポイントプログラム」により年率で「0.017%」分の楽天ポイントが還元されます。
楽天オルカン「0.0561%」の信託報酬から、「0.017%」のポイント還元率を引くと「実質0.0391%」は安すぎませんか?
- 月々3万円を積み立て投資したら、「0.0391%」の楽天オルカンなら毎月にかかる信託報酬は11.73円。
- 「0.05775%」のSlimのオルカンでも月々17.325円です。
投信残高ポイントプログラムは、いつまで続くは分かりませんが、信託報酬「0.0561%」の楽天オルカンは、全世界株式の中で間違いなく最安値です。
楽天証券を使っている人にはオススメ?楽天オルカンのメリット
「投信残高ポイントプログラム」により、楽天証券を使って楽天オルカンを購入していると月間平均保有残高に応じて翌々月末に楽天ポイントが貰えます。
楽天証券を使っている人にはオススメ!と言いたいところですが、ポイント還元率は0.017%。
「楽天証券で投資信託を保有してると、楽天ポイントがもらえるんだー」位の軽い気持ちで、過度な期待はやめましょう。
100万円分の楽天オルカンを保有していても、170ポイントしか貰えません。
楽天証券でオルカンに投資をするなら、楽天オルカンの方がポイントがもらえる分おススメです。
楽天オルカンに投資をしたいから楽天証券に乗り換える?【必要はない】
楽天証券でNISA口座を開設している人が、「Slimのオルカンから楽天オルカン」に積立設定を変えることはオススメです。
SBI証券でNISA口座を開設ひている人が、証券会社を変えてまで楽天オルカンに投資をする必要はありません。
SBI証券では投信マイレージがあり、Slimのオルカンに対して0.0175%のポイントが毎月の保有残高によって付与されます。
- 楽天オルカン(楽天証券)信託報酬「0.0561%」
- ポイント還元0.017%
- 実質0.0391%
- Slimのオルカン(SBI証券)信託報酬「0.05775%」
- ポイント還元0.0175%
- 実質0.04025%
- 楽天証券とSBI証券を比較する
- 差額0.00115%
- 1千万円保有すると「115ポイント」差がつくレベル
ポイント還元サービスを比較しても、差はほとんどありません。
Slimのオルカンには今まで最低コストで運用してきた実績があるので証券会社を乗り換えてまで、楽天オルカンを購入する必要はないです。
運用が始まって1年経つと隠れコストに差が出てくるので、差額が逆転する可能性は十分あります。
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