こんにちは、スガヤです。
NISAには興味があるけど、「どうして投資信託は効率よく資産が増えるのだろう?」と、複利の効果が分からず投資信託かETFで迷っていませんか?
複利のことを知っているようで、うまく説明できない人もいるのではないでしょうか?
複利の仕組みを理解することで、投資の手段は大きく変わります。
- 2020年より資産形成を開始
- 2024年には2級FP技能士試験に合格
- NISAではS&P500を積み立てる米国株派
投資初心者向けに分かりやすく複利の仕組みについて解説しています。
この記事を読めば「なぜ、投資の王道の戦略は長期投資なのか」を理解することができます。
投資信託とETFはどちらも優れた投資方法ですが、状況によって使い分けることも可能です。
でも、NISAを使って老後資金を用意したいのであれば、複利の効果を得やすい投資信託がおすすめです。

VOOより、S&P500に連動した投資信託を積み立てています。
複利とは?投資初心者にも分かるように簡単に解説

複利とは、受け取った金利を元本として扱ってくれる仕組み。
もっと分かりやすく言うと、利息に利息が付くサービスです。
元本に利息が付くのは、普通ですよね。
支払った利息を元本として金融機関が扱ってくれれば、利息に対しても利息が支払われます。
銀行に100万円を金利10%で貯金すると…。
- 単利の場合
- 100万円の利息10万円、合計110万円
- 翌年、100万円に対して利息10万円、合計120万円
- 複利の場合
- 100万円の利息10万円、合計110万円
- 翌年、110万円にたいして利息11万円、合計121万円
利息を元本として扱うことで、結果的に利息に対しも利息が発生する仕組みです。
どうして長期投資が王道の戦略なのか?複利のすごさ
長期投資が王道の戦略とされているのは、配当金を再投資して投資元本に組み入れることができるからです。
投資元本を100万円として、配当利回り5%で投資した結果が下記の表です。
| 投資期間 | 単利5% | 複利5% |
| 1年 | 105万円 | 105万円 |
| 2年 | 110万円 | 110万2,500円 |
| 3年 | 115万円 | 115万7,625円 |
| 4年 | 120万円 | 121万5,506円 |
| 5年 | 125万円 | 127万6,281円 |
| 15年 | 175万円 | 207万8,928円 |
配当利回り5%が14年4ヵ月続けば、配当金の累計が投資元本に追い付きます。
つまり投資金額が2倍になります。
配当利回り5%が15年続くのは現実的ではありませんが、投資でお金を増やすということは、株価が上がるだけでは無いということです。
長期投資が王道の戦略と言われるのは、配当金を再投資して元本に組み入れることで、複利の効果で元本を増やしやすいからです。
複利の効果が高いのは?NISAで投資をするなら、ETFより投資信託の方が良い理由

投資は複利の効果を有効に使うことが重要なんですが、複利の効果を最大限に生かせるのはETFではなく投資信託なんです。
ETFは上場しているため相場の値動きがあり、配当金を再投資できるとは限りません。
配当金があっても、株価に達していなければ再投資ができず、機会損失になります。
投資信託は分配金を再投資型に設定することで、受け取った分配金を少額でも自動で再投資することができます。
複利の効果を最大限に活かせるのは、ETFより投資信託なんです。
一括投資ならETF?配当金を再投資せず現金保有のメリット
ETFは自動で再投資ができないので、配当金が現金で入ってきます。
再投資がしづらい反面、手数料が安く受けっとった配当金を自由に使えることが特徴です。
資産形成をするというより、まとまった資産を持っている人が、投資の出口戦略に使うイメージがあります。
ETFは配当金で生活費の一部をまかなえるので、資産形成ではなく毎月のキャッシュフローを良くしたい人にはおススメです。
市場の株価が下がった時に、一括投資をして受け取った配当金を、自由に使えるのがETFのメリットです。
NISAを始めるなら?複利の効果を得やすい投資信託がおすすめ

老後資金を貯めるために、NISAで長期投資を考えているなら、インデックス投資がおススメです。
信託報酬などの手数料が安く、投資元本を多く残せるので、複利の効果を最大限に発揮できます。
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)や全世界株式(オールカントリー)」が無難でしょう。
楽天証券でもSBI証券でも、S&P500や全世界株式をベンチマークにしたインデックスファンドが人気になっています。

自分もS&P500とTOPIXを積み立てています。
株価の成長だけを期待するのではなく、複利の効果で元本を増やすためにも、信託報酬が安いものがおススメです。


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